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2010年06月09日

●次世代省エネのトレードオフ

先日の賢学会、とっても天気にめぐまれ、もう夏かと思わせるような天気。

賢学会が終わると涼しくて、なんか気候の変化がめまぐるしい今日この頃ですが
でも、そのおかげで分かったことがありますよね。

そう、断熱性能高さ。

朝見学された方はもちろん、昼から見学されたかたは特によく分かったかな!?
S邸は長期優良住宅なので、断熱性能も『次世代省エネ』クリアしてますから。

でも、ちょっとまって!
次世代省エネってなーーに?




次世代省エネというのは、日本の家の省エネ性能、断熱性能を測るため、基準が必要であろう
という考えから、これから先の住宅では必要であろう、という一定の基準を定めたもの。

超簡単に言うと、夏涼しく、冬暖かい、あまり冷暖房費がかからない家
ってこと。

だから、先日のS邸
涼しいといえば、言い過ぎかもしれませんが、暑くなかった、ですよね。


それは、S邸が次世代省エネの基準を大幅にクリアしてるから。

なんですが
そこにはちょっと落とし穴もあることを知っておいてください。

それが、表題の『トレードオフ』というもの。


ただし、ここでは、ホント簡単に書いておきます。
断熱の話をしだすと、いくら時間があっても書ききれないものですから。



省エネ、断熱性能を測るときに一番わかりやすいのが
天井(屋根)、壁、床下、窓 
これらを部位別に、基準に照らしあわせてその性能を測っていくというもの。

家全体の性能を表す『Q値』というものもありますが、その話はややこしくなるので
ここではふれません。(弊社では最近Q値で表すことが多いのですが・・・)



まず一番に知っておくこと
その性能は地域によって違うと言うこと。

そりゃそうですよね、北海道とここだと違うの当たり前ですから。

ちなみにこの地域はⅣという地域
日本で一番平均的な地域です。


そこでの断熱性能、例えば、グラスウールという最も一般的なもので言うと
必要な厚み 天井 210㎜  壁 115㎜  床下 175㎜  (いずれも10k)
ということ。

厚みがあついというのは厚い布団をかけるのと同じ意味なんですが
10Kだとか、16Kだとか言う話もありますので、たとえを替えて話をします。

言い換えると

この地域では 天井60点、 壁 60点  床下 60点 の成績を採れればOK
だとします。

この言い方で言うと、S邸の場合
どれも85点平均ぐらいとっている、というような感じかな。

で、ここで出てくるのがトレードオフ

この考え方は
全て60点以上である必要はない。
平均して60点であればいいのなら、あるものは70点付近、あるものは50点以下でも
いいじゃあないか、という考え方。

特に天井なんかは、トレードオフで半分の厚みでもOkなんてばかげた話も・・・・・

この考え方
実は基準の考え方の中に盛り込まれているんです。

でそれでいくとどうなるのか?

2階へ上がると、むっとする。
「この家次世代省エネですよね。ちょっとあついんじゃ・・・・」

すると
「でも、基準で次世代省エネクリアしてますから。 これくらいはふつうですよ。」

なんて会話(実際に私もしたことがある)が成り立つ。

残念ながら
次世代省エネを語るときには、認定断熱工法なんてものがあって
その工法のほぼ全てが、次世代をクリアしてますよ、といいながら
このトレードオフを使っている。


これって変?????

そう思うのは私だけでしょうか?

だって、実質2階へ上がって暑ければ、それは断熱が悪い
ってことでしょ。

それを「次世代はクリアしてますから。」というのは、結局会社の都合、だったり面目だったり。
お客様の利益にはなっていない。

そういうことじゃあないですか?????


本来、トレードオフというものは、たちえば真壁構造(昔からの柱が見えているあれ)で
どうしても壁の厚みが物理的に取れない。
だから、ここの部分はどうしても無理だけど、ほかの部分をがんばって断熱する
なんていうことに使うべきものではないかな、と私は思います。

それを、そんなものがあるから便利に使って
「うちは次世代です。」なんていうのは、まやかし、ごまかし。

自分の利益だけ考えて、お客様のことを考えているとは思えない!!!
そう思う私です。


あまり言い過ぎたかもしれません。

でも、トレードオフ、使うならお客様へきちんと説明して理解してもらう
体験してもらう、
そんなことは最低必要だと思います。

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