●地域型伝統工法の公開大実験
楽しい話ばかりが先行してしまいましたが
昨日の日曜日は地域型伝統工法の公開大実験を見るため
岡山理科大学まで行ってきました。
やたら長たらしい難しい題名がついていますが、
要するに、この地方で昔から建てられていた工法の家の壁を造って
それがどれだけの力に耐えられるかを実験したものです。
写真は今回実験する前の試験体となる壁。
現代の工法のように“筋交い”は入っておらず、“貫(ぬき)”と呼ばれる木
を柱の間に600㎜くらいの間隔で水平に通しています。
今回の実験ではその貫の数5本。
柱に水平に通してあると言うことは、それが筋交いの替わりになり
変形に耐えるという仕掛け。
実験は壁上部に取り付けた油圧ジャッキにゆっくりと力をかけることにより壁を変形させていくというもの。
よくある実大実験のように、実際の地震を想定して揺らしてみる
そんなものではありませんでした。
具体的にどんな実験かよく分からず行った私としてはちょっとがっかりだったのですが
それはそれとして、「実大実験もそのうち見に行ってやる。」と決意を固めつつ
それでも普通では体験できない実験に見入ることにしました。
変形については、1/60(変形約70㎜)からはじめて「押す」のと「引く」のを3回ずつ。
要するに70㎜くらい変形するまで押す、そして引く、ということ。
1/60、1/45、1/30、1/15、1/7.5
とだんだん変形量がましてくるにつれて土壁に亀裂が入る。
変形していくたびに実験体から「ミシ」「バキっ」と木材のきしむ音がする。
土壁については実際問題、崩れても仕方がないのでしょうが
木材がこれだけの変形によくついて行くな、というのが正直な実感。
変形が大きくなる度に会場からはどよめきが。
ショーを見ているわけではないのですが、なんかドキドキ。
最後の変形量は1/7.5、変形量実に約456㎜。
力も20kNを超えてました。
その実験の結果がこれ
壁が崩れて木舞(竹を縄であんだもの)が見えています。
すごく壊れていて怖い。
と言うのが皆さんの印象でしょうが
実はここまで変形させて、ここまで粘っている
というのはすごいことらしいんです。
今の筋交い工法では、強いことは強いのですが
限界を超えると、木が折れて一気に変形量が大きくなって最悪倒壊ということもあるそう。
今回の勉強会
実はわかったようなわからないような・・・・
というのが本音としての実感なんです。
と言うのも
実際に筋交いで建てた家、もしくは面構造の家
そんなものも比較してみるとわかりやすいのでしょうが、
比較の対象がない。
今度はそういう実験があったら是非とも行ってみて
その違いを自分の目で見たときに答えがでる。
のではないかと思っています。
ついでに実大実験場「Eディフェンス」に行ってやるぞ!!
と決意を固める私でした。