« 息吹木の家~ウールブレス | メイン | 小さな会社 »

2009年02月04日

●手間をかける訳

最近息吹木の家についていろいろと書いてますが、解っていただけたでしょうか?

こないだも書いたように、ウールブレスばかりに偏ったりとか
タイベックシルバーがすごいだとか
とにかく、ともすれば「もの」の方へ話がいきがちになるんです。

何度も言って「しつこい」と怒られそうですが
でもやっぱりものではないんです。

例えば
何で息吹木の家では何度も壁を創るのでしょう????

それを説明するために
昨年からやってきた、矢掛のY邸の写真を見てみてください。

最初の写真がいわゆる骨組みの段階

2番目の写真は、その骨組みの上に「耐力面材」を貼った写真
耐力面材は地震に対して耐えるための大切な部材です。

3番目の写真はその上に「透湿防水シート」を貼った写真。
透湿シートは水の侵入を許さず、湿気は出してくれる優れもの。
現代の住宅には欠かせない存在となっています。
ちなみにこれはタイベックシルバー。遮熱もしてくれます。

4番目の写真は、その上に「通気のための胴縁(木)」を取付け、
その上に木材を貼り付け、2重壁にしたところ。

5番目の写真は、その上にモルタルを塗りつけるためのシートを貼り付けたもの

このあと、モルタルを塗りつけ、その上にこの家の場合漆喰を塗りました。

実に多くの行程をかけて家を創り上げていくのが解って頂けると思います。



普通の家ならば、1番目の写真からすぐ4番目の写真になるんです。
胴縁の施工の写真が抜けていますので、うちの家の方が3行程分多い計算。

何でそんなに手間をかけるのでしょう?

それは先日からお話をしてきている「湿気」や「結露」の問題。
このことなんです。



暖められた空気は冷たい空気と混じり合おうとします。
その空気は壁の中にも侵入し、露点温度に達すると結露します。

この話は先日したとおりです。

怖いのは、その結露した水分が壁の中に滞留してしまうこと。
滞留した水分は徐々に壁の中で蓄えられ、カビを呼び、やがて家を腐らせていきます。

このことは、いくらウールの性能がよくても起こる可能性は充分にあります。

スポンジはよく水を吸ってくれますが、はき出すところ、もしくははき出す間がないほど吸い続けたら・・・・

アパートなどに住まれている方は経験があると思うのですが、
窓の結露水は1日でどれだけたまるのですか?
そう、すごくたまると思うのですが、あれほどではなくても、壁の中でも同じことが起こっている可能性は0ではないのが事実なんです。

そうならないために、入った湿気に対抗してくれる断熱材
それに加え、入っても出てくれる工夫が必要なんです。

察しのいい方はもうおわかりだと思いますが、
そのために2重の壁が必要なんです。

加えて、湿気くんに速やかにでていってもらうため、透湿抵抗の少ない壁
よく透湿してくれるシートが必要になります。

モルタル下地に使う黒い紙
あれはモルタル下地には絶対に必要なものですが、透湿はしてくれません。



いかがでしょうか?

世の中では先ほど説明したとおり、弊社ほど手間をかけないのが現実です。
実際に「あんだけ手間をかけてなにになるんなら!?あほーじゃねーの」
こんなことを耳にしたことがあります。

多くの会社が「見栄えが同じなら手間が少ない方」を採用し
その方がお客様の負担が少なくて済むから、と言います。

実際に手間をかえる分だけは金額も当然上がってきます。

でも、丈夫な家を建ててそれを長持ちさせようとすれば、やらなければならないこと
そんなことは他の部分にしても絶対にあります。

「昔からこういうやり方だったから。」
では現代の暮らしに家がついて行かない

だから今まで多くの家が腐ってきて、それを見た有識者が「どうにかせねば」と考えた
その結果が弊社の採用している通気2重壁だったりするんです。

決してブログ写りが良いからしているのではありません。

手間をかけるのには訳があります。
お金もかかりますが、「丈夫で長持ちの家」と「丈夫だが・・・の家」
どちらを選ばれますか?

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)

トラックバック