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2009年01月27日

●息吹木(いぶき)の家って? 2

技術的な話って本当に難しいですよね。
書こうと思えばいくらでも書くことがあるんですが、書きすぎると難しくってわからなくなる。
かといって書かなければ文章に脈略がなくなってしまう。

こんなことを書くときにいつも困ってしまいます。

良いわけをいいながら、とにかく続きを・・・・・

この「シャットアウトする」という考え方、
断熱を考える上ですごく大切なことで、ちょっと前までよく言われた「外断熱」
あれもそういう考え方なんです。

そのことは置いておいて
当時はほとんどの建物が、柱と柱の間に断熱材を入れていく「充填断熱」
一般的には内断熱といった方がわかりやすいのでしょうか?
(内断熱という言い方は木造住宅では間違った言い方なので、やっぱり充填断熱)

大工さんが、柱と柱の間に入れていくのですが、ものが薄いうえにふにゃふにゃ。
きちんと入れていくには無理と限界があったのも事実です。
また。せっかく包んであるビニルも節約のためか、ものすごく薄いためにすぐに破れてしまう始末。

こんなのだから結露は止まるわけはありません。




でもこんな現状を見て、一部のきちんと断熱と結露の関係を考える人たちは
薄くてふにゃふにゃした安物から  堅くてしっかりした断熱性能の良いものへ
薄くてすぐ破れるものから  しっかりした厚手の破れにくいものへ
変えていきました。

その後もグラスウールに変わるものとして
現場発泡ウレタン~壁の中へ液状のものを吹き付けてそこでふくれるようなもの
硬質ウレタンボード~魚のトロ箱のような断熱材
などが出てきて現在も使われていますが、性能の差はあれども、どの断熱材も
湿気を跳ね返す、という点では同じ考え方なんです。

これらの湿気を跳ね返すという考え方から「ベーパーバリア」を作るという言い方をするのですが
この考え方が今の断熱の考え方の主流には間違いがありません。


みなさんは「高断熱、高気密」という言葉をご存じでしょう。
これは、一生懸命断熱をして、結露しないように一生懸命考えてベーパーバリアを作っていったら
結果的に「高気密」になった。
こういうことなんです。

ですから順番として、やっぱり「高断熱、高気密」であって「高気密、高断熱」ではないんです。
わかりますか?
気密を目的にしているのではなく、高断熱にしたら高気密=湿気を入れない、にしなければならない
こういうことなんですね。

弊社も例に漏れず、この考え方で勉強を重ね断熱をしてきましたし、いかに完璧にバリアを作るか、
ということに頭を悩ませながらやってきました。




いろいろと話してきましたが、最初の話
「丈夫な家 → 長持ちする家」としてどうすれば良いのか?

その答えの一つが湿気で家を腐らせないようにする
その答えの一つが「高断熱、高気密」であることは間違いありません。

高断熱にするだけではダメ。
この2つはセットでなければ用をなさない。
断熱をきちんとして、家を守るために気密化する
断熱をきちんと勉強しているものならこれが常識なのです。



私もそう思ってやってきましたし、今でもその考え方は正しい、と思っています。

でも、自然素材とか、呼吸する素材を積極的に使用していく中で
この断熱に対しての考え方は正しいのだが、「呼吸する」とかいうことに対しては全く正反対のことをしている
ということについてはいつもジレンマを持っていました。

昔の家のように土壁で造れば?
こんなことも考えてみましたが、コストはかかるわ、断熱性能は劣るわ
で「快適でランニングコストがかからない家」という視点から考えるとちょっと・・・・

しかも、実際にそんな家(昔からの古い家でシングルサッシだが)に住まれている方に話を聞いてみると
「そんなモン、寒むーてかなわんで!いっぺん寝てみたらわかるわ」との声。

うーん、そうなると充填断熱をやめて外張り断熱にした方が良いのか???


そんな風に悩んでいるときに出会ったのがウールの断熱材
セーターなんかに使っているあれですね。

でもやたら高い!
自然素材というものは、なべて値段が高いのですが、これも例に漏れず。

当時はその良さについて、「自然素材だから」とか、なんかよく分からない説明だけで
それだけの値段がすることについての魅力的な説明がなく、積極的に使うおうというものではありませんでした。

それを覆すことができたのは、こんなお話があったから
「志水さんご存じですか?羊にはダニなどは生息できないんですよ。
なぜなら、羊の毛には調湿能力があって、湿度を40~60%の間で保っていてくれる。
だからじめじめした環境でしか生息できないダニなどはつくことができないんです。」

このお話を聞いて、何か目からウロコが落ちるような気がしました。

なるほど! だからウールは断熱材にしても良いんだ。
ウールの優れた調湿能力があれば壁の中の結露をある程度防ぐことができる。
これは今までの断熱材では決して持つことができなかった能力。


今まで悩んで来たことがぱっと晴れたような気がしました。

これを使うことにより、高断熱にする=高気密にする
ということをしなくてもよくなる。

高気密という、何か息苦しいイメージではなく
高断熱でありながら高透湿の家ができあがる
そんなことができるんです。

もちろんウールさえ使えば、何でもそうなるのか?
と言われれば、答えはノーですが、
これを使い、断熱の基礎を考慮して全体を組み合わせれれば「息をする家」ができあがります。

これに木をはじめとする自然素材を組み合わせ、その特性を活かす家創りをすることによって
「息吹木の家」はできあがります。

高断熱でありながら高透湿の家。

それはまさに
快適で家計に優しい家でありながら、昔の家のように家全体が呼吸してくれる家
そんな家なんです。


大変長くなりました。 
すいません  m(_ _)m
これでも極力短くしたつもりです。

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