●なんで古材なんだろう?
先日ご報告した松山での研修。
ちょっと中身にふれてみたいと思います。
この研修で面白かったのは、会議室での座学だけでなく現場での勉強もあったこと。
その一つが写真のこれ。
皆様も行ったことがあるのではないですか?
道後温泉本館。
ここのシンボルです。
何で道後温泉本館の写真がのっているかって?
前の晩しっかり懇親して眠いまなこをこすりながら朝8時集合したのがここなんです。
座学だけでなく、実際に古材を取り扱うものとして、そのすばらしさを実感するため
というのが趣旨。
他にもお寺に行ったり、古材を使った新築の建物を見学したりと盛りだくさんだったのですが、
ダントツで素晴らしかったのが道後温泉本館。
この建物はは、明治27年(1894)に建築された三層楼の公衆浴場で国の重要文化財にも指定されている、とのこと。
外から見ても素晴らしいのですが、中も素晴らしい。
年月を経て建物を支え続けてきたこれらの木はまさに本物!!
それを感じてかどうか?みんながさわる柱は黒光りしています。
「あーやっぱり日本人って木が好きなんだ。」
そう、誰かが言っていました。
日本人には、木を愛するDNAがあるんだ。
その木の中でも本物中の本物、それが目の前にある。
だからみんなそれに触れたい!本物にふれたいって気持ちになるんでしょう。
この道後温泉本館本館が特別?
たしかにこの建物は素晴らしい。
でも各地にも風雪に耐えて何十年も何百年も経った宝物があるじゃあないですか。
道後温泉本館は国の重要文化財。
そう、お墨付きを頂いた素晴らしい国の宝物。
ですが、そんな建物でなくてもあるんです、今では取ることのできない素晴らしい材料を使った建物が。
そんな建物でも全てが文化財として残る訳じゃあない。
ほとんどのものが取り壊されて、その素晴らしい材料も“産業廃棄物”として処分されてしまう。
捨てればゴミ、分ければ資源
そういうじゃあないですか!!
それをもう一度活かすこと。
それが古材を扱うと言うこと。
そして、前段ちょっとふれましたが、
古材のいいところは、「木が違うところ」・・・・・
ちょっと分かりにくい話かもしれませんが、もっとも簡単な言い方をすれば
「木の年輪の詰み方がちがう」ということ。
年輪が詰んでいるって言うこと、それは木が強いって言うこと、木が強いって言うことは通常のものよりも長く使えるって言うこと。
かの法隆寺の修復した昭和の名工と言われた西岡常一棟梁も言っています。
「千年かかって生きてきた木は、加工されてもまだ尚千年生きる。」と
実際にお話を聞いたときも
「法隆寺の柱を削ると、切ってきたばかりの檜のあのいい香りがする。」と言われていました。
そうおわかりでしょうか?
年輪が詰んでいる木は、そこで解体して捨ててしまったらもったいないんです。
木はまだ仕事ができる!って言ってます。
そんな素晴らしい古材。
私も積極的に活かしてみたい!!
今そんなふうに思っています。