●家の値段を比べるということ
先日家創りを考えているA様からお電話を頂きました。
「志水さんはとってもいい家を創られるし、お願いしたいとは思うんですが、建てようと思ったら値段が合わない、では失礼なので最後にもう1社と見積もりの比較をしたいんですが。」
ざっと言うとこういった内容。
「もちろんよろしいですよ。」と私
「でもそれをする前にお話しておかなければならない事があるんですが、よろしいですが?」
お話ししておかなければならない事、それは
仮に同じ図面で見積もりをしても、絶対に同じ家はできないという事。
中身がよく分かっている設計士の先生が図面を描いて、きちんと仕様を決めて細かい部分まで指定をしたとしても、仕事の仕方や内容によって違いは出てくるもの。
ましてや、平面図と立面図を頂いて、これで見積もりを
と言われた日には全く違う家になってしまう可能性さえありえます。
見えるところは素人さんでも違いが分かる部分だからまだいいんです。
問題は見えない部分。
例えば壁一つ造るにしたって、柱を立ててその廻りに外壁材をすぐ貼ってしまう業者から
何重にも防水層を造って壁も何重にも造って、という業者まであるんですよ。
何重にも施工する会社と、すぐ外壁材をつけてしまう会社、もし同じ外壁材を使うなら
完成してしまえば、その見分けは素人さんにはとっても難しいはず。
(プロだって分からない人がいるんですから、当然か(悲))
お金だけで評価されるなら、前者の会社の方が絶対に有利な事はいうまでもありません。
しかし、後者の会社は伊達や酔狂で面倒な事をしているのでしょうか?
答えはもちろん“否”
後者の会社は、10年先、20年先を見つめながら仕事をしている。
結果、その時の事を思うと、そうしなければならない事を知っているからそうしているんです。
少しだけ付け加えると
この壁の話は、一例で、方法論によってこれがいい、アレは悪い、というものではありません。
どうしてこうしているのか、その明確な答えが用意されているかどうかが問題なんです。
こんなことは、ほんの一例に過ぎない、と私は思っています。
A様がただ単に“お金”だけのことで言われているのではない、ということは
A様の普段の姿勢を見ればよく分かります。
ただ、分かって頂きたかったのは、残念ながら家を創ると言う事については
素人さんが分からない部分“ブラックボックス”が存在しています、という事なのです。
よく私は分かりやすく伝えるため車に例えてお話をするのですが、
車なら「クラウンの○○をもってこい。」と言われれば、必ずそのものがくるはずです。
だって違ったら普通怒りますよ。
家だって同じじゃないの? 普通そう思いますよね。
でも家は、外見クラウンですが、中身はカローラなんて事は日常茶飯事的に起こっているんです。
家は中身が分からないですから・・・・・
こわいですねーーーーー。
「じゃあ、一体何を見て、何を信用すればいいんですか?」とA様。
当然くる質問だと思います。
よく、展示ハウスではなくて、実際に住んでいるOB客の家を見せてもらえ、
と家創りの教科書に載っています。
これは一つの正解だと思います。
でもそれだけでは足らないのではないでしょうか?
実は以前ある方のご紹介で面白い記事を読んだ事があります。
それを書かれたのは、office Ota の大田 麻美さん。
私は面識がないのですが、その記事を見て思わずにんまり、大きくうなずいてしまいました。
その記事は「工務店の見学会に行こう。」というモノですが、それには
この建物何坪ありますか?
この家の坪単価は? 価格は?
断熱材は? 外壁材は? 何を使っているのですか?
このキッチン、浴室はお幾らぐらいするのですか?
見学会に行ってそ~んな質問しててもダメですッ! と書いてあります。
そして、見学会にいる社長を捕まえて質問攻めにしなさい! と(笑)
会社は社長で決まるの!
ほんと言われるとおりだと思います。
このことは決して私が聖人君子で、“できた人間”だから言うのでは決してありません。(苦笑)
でも、どうしたらお客様にとっていい家ができるのか?
そのことだけは一生懸命に考えているし、勉強もしています。
だから、大田さんが言われるような質問には答える自信があります。└(^へ^)┘
(上がり症ですから時々つまる事があるかも(苦笑))
そういえば昔ある方が言われていたのを思い出しました。
ある見学会へ行って社長格の人に質問
「ここの断熱どうなっているんですか?」
「うちは高断熱だから大丈夫ですよ。」
「構造材にはだどんなこだわりが?」
「うちはしっかり造っていますから大丈夫です。それよりここのデザイン、とっても素敵でしょ。」
「・・・・・・・」
とっても素敵な家を造られる業者さんなのですが、その方はそこでは頼まれませんでした。
そりゃ、正解でしょ!!!!!
p.s
この記事を引用するにあたり、快く引き受けてくださった大田さんに感謝!感謝!です。
ありがとうございました。
皆様も是非とも読んでみて下さい。
お手を煩わせた森本様にも同様に感謝致します。
コメント
今回のお話を読んで家を建てようと決心した時を思い出しました。あの時、まるっきり家を建てる気なんぞなかった私たちは(実は心の底には、納得の家じゃないとほしくなかったからなんですが)志水さんの一番最初の見学会で志水さんの「熱気」に心が動いたからなんだと思います。家の構造を語りたくてたまらないという「熱気」だったような。あの出会いのあとでは、他のメーカーの話はなんだかいい加減に聞こえるようになったんですよ。がんばって「熱く」かたってくださいね
毎日暑いですが、昼間でも我が家はクーラーはいらないですね。「断熱」のおかげですね。エコエコです。
投稿者: いちのみや | 2008年07月11日 23:13
いちのみやさん、ありがとうございます。
私もつい昨日のことのように思い出します。
営業が上手いわけでなく、話し方が上手なわけでもなく、ただ“あつさ”みたいなモノだけで突っ走ってきて早10年。
不細工さだけは今も変わらず苦労しているのですが、そういって頂くとホントにホントにうれしいです。
これからもよろしくお願い申し上げます。
投稿者: やすき | 2008年07月12日 08:36
私もつい最近チーム志水のOBです。
志水住建さんで建てた方で、後悔した人はいないと思います。
感謝しかありません。
ウチの近所は新築ラッシュです。
裏の方は一年半ほど先に建ったばかりですが、
冬 床からのひえがひどいと嘆いておられました。
斜め横のお家は、相見積もりで安い方にしたと
相見積もりで落とされた社長さんが言っておられました。
工法が見たことない作り方で柱も大丈夫かなというような
集成材(素人目です)でした。
今はもう防水シートで見えなくなっています。
施主さんは、工法や耐震ちゃんと説明受けたのかな?
それで納得されたのかな?!
なんて余計な御世話だけど思いました。
安心と信頼は目に見えないものですね。
投稿者: 匿名 | 2008年07月14日 21:58
これまたありがとうございます。
匿名様の床は、きっと冷たくないですよね。しっかりと断熱、しっかりと施工させて頂いてますから。
説明責任、ほんとこの業界ではそれがあまりなされていないような気がします。
お施主様は一生懸命なんだから、私たちも一生懸命に施工する事はもちろん、きちんと分かるようにしなければダメですよね。
コメント本当にありがとうございました。
投稿者: やすき | 2008年07月15日 15:42