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2007年12月04日

●外断熱、内断熱

前回のR値の話、エコガラスの話、解りましたか?
断熱材の話は、ややこしいから大変ですね。

この話は、難しいので、やめようかな・・・・なんて思いますが
でも、やっぱり大切ですからもうチョット勉強しましょう!!
今回の話は、「外断熱と、内断熱について」です。

一般的に、「外断熱」「内断熱」と呼ばれている断熱形式。
あれって本当は「コンクリート造」などの「蓄熱体に断熱をする場合の呼び方」なんです。
木造住宅や、鉄骨造などの場合は、「外断熱 → 外張り断熱」「内断熱 → 充填(じゅうてん)断熱」と呼ぶのが、正しい呼び方なんです。

「呼び方なんて、エーがな!」と言わず、“うんちく”として知っていれば、営業マンに「えー、よくご存じですね。」と勉強していることで一目置いてもらえるかもしれませんよ。└(^へ^)┘

ちなみに、私が表題で「外断熱、内断熱」と書いたのは、まだその辺が認識されていないからなんです。

それではいよいよ本番の話ですが、ここでも総合的な話をするとややこしくなるので、断熱のあり方に絞って話を進めて行きたいと思います。

sotouti.jpg
 左の絵は、黄色い部分が「柱などの木材」を表し、網目になった部分が「断熱材」です。
 
 充填断熱は、柱や間柱の間の壁空間に断熱材を充填する形の断熱で
 世界中の木造住宅の壁で一般的に行われています。
 壁は断熱材をつめた部分と、柱などの木材部分とで構成され、断熱材の一部に木材を
 混ぜ込んだ、いわば「混ぜ物入りの断熱面」となります。
 
 前回のR値の話をチョット思い出してもらうと、木材は断熱材の約1/3の断熱性能しか
 ないので、断熱部分と比べて、木材部分の方が熱が逃げやすいと言うことになります。
 これを、熱橋(ヒートブリッジ)と言います。

 それに対して外張り断熱では、柱や間柱の間の壁空間は空洞にしたまま、柱の外側
 から断熱材をはります。こうすると断熱材が壁全体をおおうので、先ほどのように
 混ぜものがなしに、断熱材の性能がそのまま期待できます。

それどころか、充填断熱ではマイナスになっていた木部(ヒートブリッジになっていた部分)も、今度はプラスに働いてくれるのです。

こうしてみると、「やっぱり、外張りの方が良いんじゃないか!」となりそうですが、そんな事ではないんです。それは、充填断熱と同じR値の断熱材をはった場合のことで、実際にはそうはいかないのです。
 
それはなぜか?
外張り断熱の場合、外に断熱材をはります。そしてその外側には「外壁材」がつきます。
「そんなの常識」なんですが、その外壁材なんですが、一般的には風雨から家を守るものなので、
頑丈で強くて、『重い』ものなんです。

一般的に、外張り断熱に使う断熱材は、皆様がチョット想像してみて分かりやすいのが、発泡スチロールのトロ箱など。まさにあんな感じなんです。
アレを外壁に貼り付けて外壁を持たせようとすれば、あれ自体には強度は全く期待できないので、断熱材を通り越して壁まで届く長い、長いビスで止めなければなりません。

bisu.jpg

上の図を見てくださ。、あまり厚い断熱材を使うと、重みに耐えきれず「ビスが持たない」のです。

考えてみてください。幾ら専用の「太め」の丈夫なものとはいえ、やっぱりビスですから。
したがって、外張り断熱の断熱材は、壁の場合厚くても50㎜程度が実質的な限界。
考えてみると、それは充填断熱の半分位の厚みなのです。

そういったことから考えてみると・・・・  
次世代省エネレベル、覚えていますか?
前回の「R値」の話では、壁に関しては、このレベルを達成しようとすればR2.2以上が必要、と書かせて頂きました。これは、充填断熱のR値で、外張り断熱では「R値は1.7」で良いのです。

それはなぜか?
充填断熱の時は、壁にR2.2を充填したとしても、木造住宅ではR0.86しかない柱、間柱などの木材部が壁の面積の約17%も占めるので、その分の断熱性の目減り分を入れて計算すると、壁全体のR値は1.7程度になります。
その1.7は、まさに先ほどの次世代省エネ基準レベルと同じです。
つまり、R.2の充填断熱とR1.7の外張り断熱では、断熱性能はほぼ同じということになります。

こんな風に考えると、断熱性能に関して言えば、どちらが良いとか悪いとか言えません。
むしろこの面だけから考えると、厚みを多く取れる充填断熱の方が有利とも言えるかもしれません。

ただし、これだけで語れないのが断熱の難しさなんです。
断熱を知っている人ならば必ずこう言うでしょう。
「断熱性のは良いけど、肝心のことが言われてないでしょ!」
そう、これを語らずに断熱の話はない! といってもいいこと それは「結露」です。

ということで次回からは結露の話です。
ぼちぼち書かせて頂きますので楽しみにしていて下さい。

ここまでの話で分からないことがあったら「難しいからもっと優しく書け!!」
とメール下さい。
もう一度、分かるように書いてみます。
もしくは三浦先生の断熱の本をお貸しします。


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