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2007年11月09日

●こだわりの家

ここのところ現場には毎日、お施主様がいらっしゃいます。
まず午前の部で、ご出勤前のご主人様、
午後の部では、仕事を終えた奥様が。
どんどん変わって、良くなっている様子がとても楽しみなようです。
tukebarii.jpg

楽しみなのは、こだわりのハーフティンバーが次々とついていっているから。
写真を見て分かるとおり、ハーフティンバーとは、外観に木材が見えている家のこと。
つまりは、外国、特にドイツなどにおける真壁の家。
先日ドイツの森へ行ったのも、これを見てみたかったからが半分。
(コメントで書いたとおり、いってからはただの酔っぱらいでしたが・・・)

このハーフティンバーの家、一昔前はあちこちで時々見かけました。
屋根の3角の所に“バンザイ”したような形で何かを貼り付けてあるアレですね。
でも、今回お施主様がこだわったのは、本物に近いハーフティンバーの家。
そのため、壁に貼り付けてあるのは本物の木材。

実はあちこちで見かけたハーフティンバーの家ですが、アレに貼り付けてあるのは、
ほとんどが“サイディング”という偽もの。
それを木に見せかけようと、ペイントしてあるのですが、やっぱり偽物は偽物、
本物の質感には遠く及びません。

今回、お話の段階でハーフティンバーの家を望まれた時に、私達が最初にご提案したのも
実はこのサイディング。
どうしてかというと、
水仕舞い、後々のメンテナンス等々、後のことを考えるとサイディングの方がやりやすいからなのです。
私達は“家守”という立場からすると、「かっこだけはよくて後のことは知りませんよ」、という訳には
絶対に行かないのです。
「外部に木を使うと絶対に傷みますよ。」
「メンテナンスは絶対に必要ですよ。どうしていくんですか?」
そんな、チョット意地悪な言い方も含めお話をしました。

これは全ての物に言えることなのですが、それを使う上で「良いところ」「悪いところ」を理解して頂いておかないと後々「こんなはずじゃあなかった。」になってしまうのです。

ところが、お施主様は
「木は傷むのは分かっています。メンテナンスは出来る限りします。でも、少々傷んでも、それがまた本物の木の味ですよね。水仕舞いのことは志水さんがきちんとしてくれると信頼してますから。」
こう言われたのです。
これには私も参りました。
こうなると本物でやる以外に選択肢はないですね。

ハーフティンバーの家は、先に書いたとおり、外国における真壁の家で、そのため、実際に家を支えている梁や桁、もしくは柱などが外側に見えているのですが、雨の多い日本で、軒があまりないスタイルの真壁の家ではあまり雨仕舞いが良くないので、一度防水層で覆って、通気層を確保した上で
「付け柱」や「付け桁」(付けとは構造に関係のない化粧材的な意味)としました。
こうすることで、万が一雨が入ったり、付け桁などが傷んでも、構造体には全く影響がありません。
Y様が信頼して任してくれている以上、ここらあたりはプロとして万全を期しておかなければならないところですから。

実際今できあがっていく姿を見ていると、手前みそではありますが、
「やっぱり本物を付けると違うな。」という感じがします。
これにはお施主様も本当に満足して頂いているのも納得できますね。

今回はいつもにまして話が長くなってしますのですが、
もう一つ満足して頂いていること。それは
「中にはいると、とっても良いにおい、自然な臭いがして本当に気持ちが良い。」
と言うことなんです。

先日からお話をしている本物の木(国産材)、そして羊毛の断熱材と自然素材ばかり
で造っている家は、確かに科学物質のイヤな臭いは全くしません。
(床合板などは家の耐震強度を出すためにやむなく使用していますが全く気になりません。)

自然素材にそれほどこだわっていなかったご主人様も、最近目に見えて変わってきて
外をじっくり眺めた後、中に入って
「この自然な感じが良いですよね。本当に入っていて気持ちが良い。早く住みたいです。」
この連呼なのです。(本当にありがとうございますm(._.)mm(._.)m)

お話の段階では、本当にそれほど自然素材にこだわっていなかった方が
「なぜ?」と思って話を聞いてみると
実は、最近見た他の建築現場と比べてみて、その違いがわかって
“全然違う”といことが肌で実感できるようなのです。

ありがたいはなしです。
私達は、これまでも「気持ちの良い空間」を造りたい、という一心でやってきましたので、
こういうお話を頂くと本当に感激です。

世の中、「見かけはいい家」や、「表面的にはいい家」があふれておりますが、
中身を含めて、「気持ちいい空間、住みたい空間」を造るために頑張っていきたいと思います。


コメント

そうなんです。
毎日行くのが楽しいんです。
行きたいんです。

飾り柱
大工さん、志水さん予想以上のできです。ありがとうございます。

本物の木を使ったため、何年か先 木が傷んだり、色落ちするでしょう。
外壁は、まっ白い漆喰の為クラックが入り、汚れるでしょう。
それでも、作り物では私のイメージしているものと違うものになってしまいます。
本物には、本物の良さがあります。歳と共に良いものになっていくでしょう。

内部の構造体(県産材)も見えなくなってしまいますが、
一本一本 木として家を支えてくれると思います。
なぜ、県産材が良いか。
志水さんブログ10月26日『国産材、木の家』にも書いてありましたが、
・その風土に合っている!
・良いものである!(品質管理に優れている)
・補助金が出る!
等ですが、私は地域の為にもなると思います。
『地産地消』で地域が潤うし、輸送コストも削減できる。
地球にも優しいですよね!!

Y様、いつもコメントありがとうございます。
この記事を書いたのも、お施主様が毎日覗いてくださって、たのしみにして頂いている、というのがとっても嬉しくてたまらなかったからなんです。
自分達が造っているものが、こんなに喜んで頂いている、これくらい建築や冥利につきるものはないですから!!!!
国産材、しっかり乾燥した良い木材ばっかりですから、いつもでもY邸をさっさ得てくれることでしょう。
言われるとおり、県産材を使うことは環境にも貢献していることになると思います。私も、材木やとして今後も貢献していきたいと思います。

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