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2007年11月06日

●断熱材の施工

断熱に関しては、内断熱だとか外断熱だとか
吹き込みの断熱が良いとか、各会社、メーカーによって言うことはまちまち?
それに加え、みんなが「うちのが一番良いですよ。」
というものですから、一体何が何やら分かりません。
でも私が思うことは・・・・・・

どれを選んだとしても、決定的に「これが一番」と言えるものはなく、
大切なことは、
「それぞれの特徴を理解していかに施工するか。」ということだと思います。

前回私は、「羊毛断熱材は施工性が良い」と書かせて頂きましたが、
それは羊毛断熱材がある程度の固さが有り、隙間があるとすぐ分かるものだからなのです。


ここでちょっと断熱施工のことを考えてみますと
私が思う断熱の肝は「隙間を作らないこと。」「キレイに入れること」
これだけです。
なぜって?
隙間があるとそこが“熱橋”(断熱が出来ていない部分のこと)になって必ず結露するからです。

その熱橋を作らないために、
・外張り断熱では気密テープを断熱材と断熱材の間に貼り
・吹き込み断熱では、まんべんなく断熱材を吹き込みます。
sukima.JPG
(写真は、隙間が出来そうな所、結露しやすい所を、あらかじめ断熱しているもの。この後断熱材を入れるのですが、完璧に近づけるために、この後ももちろんもう一度隙間ふさぎを施します。)


そうすると繊維系断熱材ではどうなのでしょう?

最も一般的なのはグラスウールという断熱材。
ついこないだまで一般的に使うのは50㎜という厚みの物。
最近になって100㎜という厚みの物が一般的になりましたが、問題はその密度。
一般的に使われているのは、“10k”というものですが、
実際に触ったことのない方には難しいかもしれませんが、
例えてみればふにゃふにゃの安物の枕や布団のような物で、その頼りなさゆえに
どこかへきちんときれいに納めようとしても、とても苦労します。
隙間がないようにしようと思えば、あげくのはてにグチャグチャ・・・・・

そんなのですから、よほどきちんと丁寧にやらないと、大工さんが本来の仕事のついでにやったのではうまくいきません。
一般的に言われているのは、普通に入れた状態ではその性能の6割程度しか発揮出来ないそうです。

そんなのですから普通の10kのGW(グラスウール)では全くダメ。
GWを使うならやっぱり、しっかりした16k以上の高性能グラスウールという物。
これだと、壁に立てかけても、しっかりと立つぐらいシャンとしていますし、
(10kのGWは絶対に立ちません!)もちろん断熱性能も次世代省エネレベルになります。

でも、そんな物でもやっぱり「いかに丁寧に施工するか」、が問題。
繊維系断熱材はそれができにくいものですから、
「アレを使うと結露する」とか「あれを使うこと自体が間違いだ」みたいな事を言われるのです。
確かにGWですと、裸の状態のものに直接触ると、かゆくて痛くてたまりません。
だから、それを直接触って奧まで丁寧に入れていこう、という発想になりにくいのだと思います。

話を戻して、そんなことから考えると、羊毛断熱材は、
セーターを触るのと同じ感覚でさわれるものですから、まず第一に扱いやすいこと。
そして高性能GWと同じように、形がしゃんとしているので、すき間ができにくく、
仮にできたとしても発見し、対処しやすい、そんなことが施工上の長所となるのです。

色々なことを書きましたが、断熱施工は
第一に
断熱に対しての知識を十分に持った者が、「こうしていかないと結露する」という理屈をしっかりふまえ、考えながら施工すること。
第2に
大工の仕事の片手間にさせるのではなく、上記の知識を持った者が専門で施工すること。
こんな事が大切だと思います。

こんな事を考えている弊社では、断熱施工は私がしています。
GWを扱うときなどは、本当にかゆくてかゆくてたまりませんが、
ここまで書いている以上、めったなことは出来ませんもんね。(笑)
また、私ですと最初から最後までおりますから、大工さんが施工上の都合で段取りを変えたとき(結構そんなこともあるのです)も、きちんとした形でしかえる事も出来ます。

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