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2007年08月21日

●耐震、制震、免震

地震のお話、前回からちょっと間が空いてしまいましたが、
続きを書かせて頂きます。

今までお話してきた事が、地震と家についての基本事項ですが、
これはいわゆる「耐震工法」といって地震に耐えうる家造りの
基本となるものです。

ところが最近テレビを見ていると、○ンキースの松○選手や、
元宇宙飛行士の○利さん達が、「揺れない家を作る。」とか
「地震のエネルギーを熱エネルギーにする」とか言っているではありませんか。

あれって一体何なのでしょうか?

あれは、「制震装置」といって、家に伝わる地震力を弱めるためのものなのですが、
ここで今までのお話をふまえ、地震に対する最新の技術を紹介します。
taishin.jpg

【耐震工法】(一番左の図)
いままでお話ししてきた工法、家全体のバランスを考えながら、「耐力壁」を配し
家全体を地震に耐えうる強固な構造にしようという建物。
前回のお話の通り、耐震補強をしていけば(耐震レベル3を取れば)阪神大震災の
1.5倍のレベルまで耐えうるとされている。

【制震工法】(中間の図)
建物のさまざまな箇所にオイルダンパ装置等の特殊な装置を備えることで揺れを吸収するもの。
この装置により、制震は、地震時に発生する建物の変形を制震装置が吸収し、地震エネルギーが建物に伝わりにくく揺れを少なくします。
先ほどの松○や○利さんが宣伝しているのはこれに当たります。

【免震工法】(一番右の図)
建物を地面と切り離して、揺れを伝えないようにするもの。
建物と地盤の間にゴムなどの装置を設置し、地震の揺れを伝わりにくくしています。
上記により,免震は、地震の振動と構造物とが共に揺れないようにして,地震のエネルギーを建物に伝わりにくくします。

ここで忘れてはならないのは、制震技術も、免震技術も「耐震工法」という礎(いしずえ)の上に
成り立っているものだという事。
つまり耐震工法+制震だったり、耐震+免震だったりするわけです。

さて
何の条件も付けずに、ズバリ「地震に一番強いのは?」と聞かれたら
迷わず「免震住宅」と答えなければなりません。
私自身実際に体験してみたわけではないのですが、数々の資料を見ると
地震の揺れそのものを小さくできる免震住宅は本当に「すごい」と思います。
(揺れを1/5~1/10まで小さくできるとか)
実際今回の地震でも、これを装備した住宅はほとんど揺れなかったそうです。

しかしながら、何にでも長所・短所があるもので、この免震も例外ではありません。
問題点としてあげるなら
・地盤がある一定以上の強さでないとハナからダメ
・免震装置が作動すると建物が移動するため、軒の出や外壁ライン、車庫、物置などの配置に若干注  意が必要[敷地境界より(300~200mm)の隙間が必要]。
・なんと言っても最大の問題は、その単価。
 通常の40坪くらいの住宅で、およそ400万円(高級車1台分)
と言った事があります。

実は、現在制震を一生懸命売っていハウスメーカーのセキス○ハウスは、当初これをメインで売っていたのですが、今は制震工法の方の力を入れているのです。
幾ら素晴らしくてもやっぱり単価がこれだけしてしまうと、さすがに、ということでしょうか・・・・・
ちなみに○条工務店は、独自の技術で「うちの免震は安い!」と言っていますが、それでも300万程度。確かに一般のものよりは安いのですが・・・・・

それでは一体何が一番いいの?

このお話の流れ通り、
「単価が安くて、地震に対しても、そこそこの威力がある」制震工法が最近注目を浴びています。
何度も言うようですが、元宇宙飛行士の○利さんにのアレですね。
あの宣伝の通り、制震工法は、免震ほどではありませんが、地震のエネルギーをある程度吸収して、家が壊れるのを防ぐ、もしくは家具などの転倒による家庭内事故を防ぐ、そういった事に威力を発揮してくれます。(それでも大したものなのですよ)

この工法だと、他の会社のものの単価まで分かりませんが、(特にセキス○ハウスなどのものは)
例えば弊社で採用する予定の「パワーガード」で坪当たり1万円とぐっと安くなり、
使用してみようと言う気になりますね。

パワーガードにつきましては、当ブログの「制震金物」を読んで頂くか、下のリンクからパワーガードのホームページに入って下さい。
(記事を改めて読んでみると重なる部分ばかりですみません。m(_ _)m)


最後に申し上げておかねばならないのは、どの工法が良い、とか悪いではなくて
長所短所全て飲み込んだ上でどれを選択するか?
そしてどの工法を選択するにしても、そこの会社が「きちんと理解して」採用しているかどうか?
そんなことが大切なのではないかと思います。


分かりにくかったら、「解らないぞ!」と言って下さい。
下記のサイトも是非とも参考にして下さい。


制震金物 パワーガード
http://powerguard.jp/index.php

地震と建物の事がものすごくよく分かるサイト
「ぶるる君のページ」
http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/laboFT/bururu/

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