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2007年06月02日

●構造体~金物補強(E邸施工現場)

屋根仕舞いが終わり、瓦を乗せて家にある程度加重がかかると
建築金物で家全体を補強しなければなりません。
これは2x4住宅でも在来工法でも同じで、近年も建築において
耐震性能など語る時には、金物無しには考えられない状況です。

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構造的な話としては
2x4住宅はよく、木が細いから不安だ、いうことを言われますが、
強くしなければならないところは、3本4本と重ね合わせて使います。
実際に、単純に木材の使用量から見ると、在来工法の1.3~1.5倍位
になると言われています。

このことから、戦国武将の毛利元就の「1本の矢では折れてしまうが、3本にすると折れない。」というお話をお借りして、よく「3本の矢」住宅と説明させていただきます。
また、私のブログの「構造用合板の功罪」でも説明させて頂いた通り、6面体ががっちりと家を支えているのも忘れてはなりません。

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写真は金物施工したところの物です。
(写真左上)
壁と屋根垂木をつなぐ金物「ハリケーンタイ」です。
垂木が大きい分だけ、在来工法の物より金物も大きいサイズとなります。
(写真右上、左下)
土台と1階壁、1階壁→2階床根太→2階壁をつなぐ帯金物。
コーナーに取り付け補強するための帯金物が見えます。
この項では話がそれるのですが、窓下に“よだれかけ”のようにつけているのは
『フラッシング』というもので、万が一雨水が浸入しても構造体を痛めない工夫です。
(写真左下)
つけているのは「ツーバイコーナー」。
先ほどの帯金物と同等の働きをする物ですが、念のため余分に取り付けています。

ここでの注意事項は
1.決められた通りのピッチ
2x4住宅では釘を大量に使用しますが、全ての釘は使用箇所によって決められており、
また打つ間隔(ピッチ)も決められています。
例えば、壁の合板は「CN50(緑色の釘)を外周部100㎜以内、昼間部200㎜以内で打ち付ける」
と言った具合です。
この工法の場合、種類によって色分けされていますので、そのチェックとピッチのチェックなので
とても分かりやすくなっています。

2.仕様書通りの施工
何にでも「この場所はこうしなさい。」と言った仕様書があるものですが、
この工法の場合、相当に細かい指示があります。
例えば
「隅角部に開口がない場合は、2本のたて枠の間に、たて枠と同寸で長さ300~400㎜のかいぎを上、中、下部の3カ所に入れ合わせたて枠を作り、両側のたて枠からそれぞれ3本のCN90を千鳥に平打ちにし・・・・・」
といった具合です。

一般の方には、何だか訳が分かりませんが、慣れてしまえば、「こういう場合は、このようにやる。」という明確な指示がありますので、これくらい分かりやすいものはありません。
だって、これだけの事をやれば、これだけの強度が出せるという、いわば『お墨付き』な訳ですから。
裏を返せば、よく説明書きを読まずに自分で勝手にやって困ってしまった、というような、自分で案分してやってしまわない様に注意するのも必要ということです。

3.金物と釘
金物も同じようにつける場所が決まっています。
帯金物は、建物のコーナー部分及び、開口部分の両側隅柱など、
ハリケーンタイは垂木1本1本及び、妻側の垂木持ち、等

釘は、先に述べたように、色分けされているので、使用場所さえ間違わなければ
非常に分かりやすくなっていますので、とっても便利です。

説明していけば、これも相当なページ数になってしまうところです。
この場合も釘やビスは指定された物を使います。

見落としがちなのが、構造用合板への『釘のめりこみの深さ』なのですが、
あまりめり込んでいると、せっかくの構造用面材の耐力が落ちてしまうことになります。
(簡単に言うと地震の時弱くなる)
釘は面材とつらいち(同じ)が理想ですが、1㎜~1.5㎜程度までならOKです。


P.S
最初に金物のことを書きましたが、金物を使わない『伝統的工法』も見直されている
事も書き加えておきます。
このことに関しましては、また別の項で宜しくお願いします

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