2007年05月28日

●屋根断熱施工(E邸施工現場)

建前が終わると「屋根仕舞い」をしなければなりません。
屋根仕舞いとは、間単に言ってしまえば、最終的に瓦を載せて雨が降っても大丈夫なようにすることなのですが、今回の場合はその前にやることがあります。

それは、屋根部分の「断熱工事」なのですが、今回の場合屋根を勾配なりに仕舞う(斜めの天井になること)関係上、『外張り断熱』としました。

外張り断熱の場合、当然建ってしまってから内側からするわけにはいきませんので、
屋根瓦を載せて仕舞うまでにやらねばなりません。

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 今回使用したのは「アキレスボードRZ屋根用」
 というものです。
見て頂いて分かるとおり、足跡のマークが描いて
ありますが、これは万が一乗っても踏み抜く心配
 がありませんよ、と言うことなのです。
 しかし、「こんなものに乗って本当に大丈夫なのか?」
 という話になり、結果「これを大丈夫だから、と採用
 した人が一番に乗ってみるのが普通」という事に
 なりました。
 と言うことは私が・・・・・・(TOT)
 地上数十メートルの屋根の上、本当に怖かったーーー


断熱材施工の注意点としては
1.隙間なく入れる
充填断熱であろうが、外張り断熱であろうが、基本は同じ事。隙間なく施工すること。
これが一番重要なことです。
今回は隙間をなくすために、断熱材自体にサネ(隙間をなくすために重なり合うようにする工夫)
がついているのですが、
それにプラスして、きちんと専用のテープで目張りすることも、この断熱方式の基本です。

☆充填断熱とは、よく言う「内断熱」のこと。本来なら、「内断熱」「外断熱」という言い方は木造住宅には当てはまりません。
正式には「充填断熱」「外張り断熱」というのが正しい言い方です。
乱暴な言い方をすれば、これを知っているかどうかで、断熱のことを理解しているかどうか、
一つの指標にになると思います。

2.通気層を設ける
充填断熱でもそうなのですが、特に外張り断熱の場合、ごく一部の例外を除いては、
必ず通気層(空気が流れる隙間)を取ってやることが基本です。
これをやらないと、断熱効果が低減するばかりか、結露の原因となります。

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  断熱材の上に「通気胴縁」を止めつけたところです。
 長さ120㎜のとっても丈夫なビスを30㎝おきに止め
 つけて行きます。
 
 ともすれば、そんな長いビスはいらん、とか
 そんな短いピッチで止めなくても・・・・と
 なりがちなのですが、後でやり直しがきかない
 ところだからこそ、決められた仕様通りに施工
 します。

 また、棟の部分(屋根の一番高い部分)は、施工の関係上
 どうしても木を打たないといけないのです が、隙間が出来る
 部分には「発泡ウレタン」を充填しています。

 こういった事をきちんとやるのも『施工品質』です。

3.きちんと止めつける
外張り断熱の場合、断熱材という柔らかい(幾ら上がれると言っても)物の上に、通気するための木(一般に通気胴縁と言う)を止めつけるわけですから、それを止めつけるものは丈夫である、と言うことが基本となります。

なんで止めつけようと同じ、と言う人もいますが、きちんと実験結果など公表して自信を持って「外張り断熱専用」とうたっている物を使うことが大切だと思います。
ちなみに今回使用したのは「パネリード」というビスです。唯一欠点を上げるとすれば、とってもお値段が高いこと。(TOT)

アキレス断熱材 屋根用
http://www.achilles-dannetu.com/sotobari_kouzou.html

パネリード
http://www.e-jpf.co.jp/inside/a11.html


2007年05月24日

●お客様の笑顔

私は、テレビの連ドラという奴はどうも好きになれません。
答えは単純。
どうしてかというと、いちど見だすと、また見たくなるからです。

夜も仕事をしなければならない私達にとって、色々な連ドラを見る事
は当然出来ません。
でも、1週間に2回位はどうしても見てしまいます。
実は、今日その中の一つ「ホテリアー」という番組がありました。

内容はともかくとしても、私の「仕事の根っこ」が旅行やだけに
「お客様の笑顔のために」と言う部分については、本当に感動を覚えますし、
私達もかくあるべき、といつも思って仕事をしなければならないと思います。


私も今日はうれしい事があったのでご報告したいと思います。
実は本日、E邸の外壁を仕上げました。
外壁の色や、仕上げを選ぶ際に、実に多種多様な色の中から、
お客様に『これ』というものを選んで頂く作業は、お施主にとっても
毎回の事ながら大変難しい作業であると思います。

小さなサンプルをとるのですが、それでは到底無理。
色々と見て回って頂き、色々と話をしてやっと、『その一色』が決まっていく。
「自分の家に塗ってみたら一体どうなるのだろう?」
そんな不安の中、仕上げをする今日という日が来る。

「やってみてダメだったから、やっぱり別の色!」
残念ながら、という訳には行きません。

今回は、左官の鏝仕上げ、となるため、『塗りのパターン』でも表情が違ってきます。
朝、お施主様にご足労頂き、目の前で試し塗りをした後仕上げ作業にかかります。
夕方には終了。

お施主様が見に来られて、
「思った通りの色です。よかったーーー」
と満面の笑顔。

「よっしゃー!」と心の中でガッツポーズ。
ドラマではないですが、「こういう笑顔を見るために仕事をしているんだなー」
と改めて思います。

完成までもう間近。
「この笑顔のためにがんばるぞー」
ドラマと重ね合わせ、こんな文章を書く私です。

2007年05月19日

●建前(E邸施工現場)

いよいよ建前です。
2x4住宅の場合は、ほとんどの場合ある程度壁や床を組んだ状態で持ってきますので
建て方を始めると、「あれよ、あれよ」という間に立ち上がっていきます。
これを見て「すごい!すごい!」と感じるか「あまり早く建つと物足りない。」
と見るかは人それぞれなのですが、「合理化工法」ならではの技ではないでしょうか。

順序としては
1.床への墨出し
先日組んでおいた床(2x4ではプラットフォームと言う)に墨をして、どの壁をどこに設置するのか解かり、正確に設置出来る段取りをする。

2.壁の設置
それぞれ予め作っておいた壁を墨に沿って正確に設置する。

3.設置した壁のレベル出し
順番に設置した壁は、前段階ではまだ荒組の状態です。全て設置できたところで、これらの壁の『垂直、水平』を出さねばなりません。
この時、大きな動きが無く時間が過ぎていくので、素人さんは、「今まですいすい進んでいたのに、なぜだろう。」と思われるようです。
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4.2階の床組(プラットフォーム造り)
水平、垂直がきちんと見れたところで、次は2階の床組に入ります。
これも予めある程度組んできているのでスピーディーに進みます。

5.2階の床張り→墨出し→2階壁の設置
床梁が全て設置され、止め付けが出来たところで、今度は床に、構造用合板を貼ります。
この辺のところは、1階の床張りと同じです。
この後は先ほど説明したのと同じ順序で進みます。

こうして下から下から順序よく組み上げて行くのも、この住宅の特徴です。
こうしていくことで『施工性が良くなる』ことと、何より床がきちんとあるので『安全性が確保』されます。
皆様は、時々建前なので綱渡りのように梁の上を歩いている姿を見かけると思いますが、アレが少なくて済むことと、万が一落ちたとしても、床がなければ一番下のコンクリートの部分まで落ちてしまう,
そんな重大な事故を防ぐことが出来ます。
人の安全が一番重んじられなければならない事ですから。
ちなみに弊社の場合、在来工法でやる時も同じ順序ですすめます。

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6.2階天井根太の設置→屋根梁、垂木設置
2階壁まで設置すると今度は、2階の天井根太を設置、屋根梁と共に『屋根梁、トラス併用方式』
で屋根の部分の強度を確保します。

このやり方も、この工法ならではのものですが、1本1本は小さいけれど、重ねることもしくは組み合わせる事で強度を確保するという考え方は独特です。

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2007年05月17日

●建築やの喜び

先日、現場にいると,3年程前に建てさせて頂いたN様が遊びに来てくれました。
色々とお話をさせて頂いたのですが、
「それはそうと志水さん、家の樋から水がしたたるので変だと思ってよく見てみると、鳥が巣をしているみたいなんです。何とかなりませんか。」というお話。
「良いですよ。じゃあ長梯子を持ってお伺いしますよ。」と私。
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でも後で考えてみると、N様には失礼ながら、本当に雨水が流れる樋の中に鳥が巣をするのだろうか?
と思いながら後日お伺いすると、あらびっくり!w(゚o゚)w
本当に樋の中、しかも樋の落とし口の一番水が集まる場所に鳥の巣があるではありませんか。
こんな事もあるんだー と思いつつ,作業は簡単に終了。

N様が「こんな事までたのんで本当に悪いな、と思ったんですが、志水さんだから言えるんですよね。」
と言われ、「いつでも言ってくださいよ。」と、何かほっとするというか、うれしいというか、
何か信頼されているのかな?という気がして、とってもハッピーです。(´v`)★∴∵

他の皆様も何かあったら遠慮無しに言ってください。
今でないとダメ!という事でしたらすぐに駆けつけます。
緊急でない場合は、少しお時間を下さい。

本当は面倒なことかもしれませんが、そんなことは平気。
これも建築やになったからこそ味わえる喜び、かなと思います。

2007年05月12日

●床造り(E邸施工現場)

建前に先立って床を造ります。
今回は、「2x4工法」ですので、これが必要条件です。

基礎は、細心の注意を持って施工していますが、どうしても多少はレベル(高い、低い)が違います。
そこで、予めレベルを取っておいて、それにあわせて基礎パッキンを敷き込みます。
ちなみに、基礎パッキンというのは、基礎と土台の間に敷くもので、床下の通気を非常にスムーズにしてくれる優れものです。

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土台を一通り敷き終わると、もう一度レベルを取ります。
こうやって何度も確認しながらやることで、施工精度が高まります。

土台を敷き終え、アンカーボルト(基礎と土台をつなぐボルト)を締め終えると
今度は、大引き(土台と土台をつなぐ木材)を設置します。
弊社の場合は、通常より小さい間隔で設置します。
これで何を上に置いても安心です。
実はこのやり方は、2x4工法でも、在来工法でも同じやり方をしています。
家を支える重要なところですからね。

全てやり終えると、今度は断熱材の設置および、床張りです。

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これで床組が一通り完成です。
素人目には、できあがりが同じように見えても、一つ一つの施工品質を上げていくことで
後々の仕上がりや、快適性にも差が出てきます。

2007年05月11日

●コンクリート打設(E邸施工現場)

いよいよ基礎コンクリート打設です。

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コンクリート打ちで確認しなければならないのは、
1.天候はどうか?
降水確率が高いときには、もちろん作業は中止しなければなりませんが、気温が0度を下回る時にも
作業を中止しなければなりません。
まずは天候の具合を把握することが始まりです。

2.決められた通りの生コンかどうか
ここですべてを説明することは大変難しいのですが、現場で最低限確認しなければならない事として、『呼び強度』と『スランプ』があります。
『呼び強度』とは、生コンの強さのこと。同じように見える生コンでも強度が違うんです。
『スランプ』とは、「練り水量」のことですが、ごくごく簡単に言うと、少ない水で練った方が、ねばくて強いコンクリートということです。
以前、現場に入る前にミキサー車に水をじゃぶじゃぶ入れた「ジャブコン」が問題になりましたが、そんなことは論外です。

3.バイブレーター作業
2の項で説明したとおり、生コンにはある程度の粘りがなくては強いコンクリートは出来ません。しかし、あまりにねばいと、生コンが隅々まで行きわたってくれません。
そこで『バイブレータ』を使って生コンに振動を与え流れを良くしてやらねばなりません。これにより、一時的に流動性が良くなり、生コンが行き渡ります。
この作業をおろそかにすると良いコンクリートは出来ません。

4.コンクリート押さえ
生コンを打設し、全てレベルを出し終えると一応の作業は終了です。
よくこれで全て終了してしまうのを見かけるのですが、生コンはこの後しっかり締め固めをしなければ本来の強度はでません。
このことをコンクリート押さえというのですが、きちんと押さえたコンクリートは乾いてからの色や見かけも全然違います。

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5.養生
暑いときは、早く乾きすぎないように、またが逆に、寒いときはコンクリートが凍らないように、ブルーシートなどを掛けて覆います。これを養生といいます。
ある程度以上の気温になるときには、『散水養生』(花に水をやるように基礎に水をまく)、もしくは『冠水養生』(基礎をプールのようにする)も必要です。


配金に続き、ごく簡単に書いたつもりですが、これでも難しいですね。
すみません。m(_ _)m

でも、こんな事をきちんと一つ一つ積み重ねることが『施工品質』なんですね。

2007年05月09日

●配金検査(E邸施工現場)

基礎の配金が終了した時点で、JIOによる検査を受けます。

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地盤調査の結果を受けて、図面で申請したとおりになっているかどうか、
また、先日申し上げた配金の要領通りになっているか検査します。

仕事自体をきちんとやっていれば、検査自体はどういう事はありませんが、
第3者による目で見なおすことは大切なことですね。

2007年05月07日

●ストーンヘンジ出現!?

休みが終わって現場へ行ってみると

「おーすごい!」
思わずカメラを取り出してパチリ。

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休みの間にお施主様が来られたのでしょう。
大工さんの作業台の上に『作品』が。

まるでストーンヘンジ(イギリスの謎の石柱群)みたいです。
子どもの想像力ってすごいですね。
思わず感心しました。

●基礎配金(E邸施工現場)

基礎配金の様子です。
基礎の強度バランスが良くなること、防湿措置をきちんとすれば
床下が湿気にくくなることなどから、弊社では『ベタ基礎方式』を採用しております。

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この時点でのチェックポイントは
解りやすく申しますと(入念に説明すると何十ページにもなりますから)
1.地盤の締め固めが入念にされているか?
基礎の下には『グリ石』今では砕石を敷きますが、それがランマー(締め固めする機械)などできちんと締め固めされているかどうかをチェック

2.防湿措置がきちんとされているか?
先ほどの砕石の上に防湿シートを敷くのですが、重ねしろを十分に(一般に150㎜以上)取っているか?これが出来ていないと防湿措置をしたことになりません。

3.捨てコンクリートをして墨出しをしているか?
これが結構素人の人には解りにくいかもしれませんが、基礎の外周部に薄くコンクリートを打設して、その上に改めて『墨出し』を行う。これをやることにより、より正確な墨出しができ、ひいては間違いのない仕事が出来ます。

4.鉄筋が決められたピッチ通り組まれているか?
写真の通り、鉄筋を4角に組むのですが、これを決めたピッチ(20㎝角ならそれで)できれいに組めているかどうか、これが見た目にもきれいでないと良い仕事とは言えません。

5.鉄筋の定着がきちんと取られているか。?
意外と出来ていないのがこれらしい。(弊社は当然気をつけています。└(^へ^)┘)
基礎の大きさは当然決まってませんが、鉄筋を基礎のハシからハシまで1本で通すことは不可能です。そのため、当然どこかで継がなくてはいけません。この「継ぎ手の長さ」を『定着』と言うのです。この定着の長さは『40d以上』となっているのですが、これを理解しているかどうかは、一度聞いてみれば解ります。

6.補強金は入っているか?
基礎配金の内でも立ち上がり部分は、理想的には全てつながっている方が良いのですが、後々の点検などの事を考えると、人が通れるだけのスペースは確保しなければなりません。これをよく『人通口』と言うのですが、そこの部分は当然弱くなるので、きちんとした補強をしなければなりません。
この他にも、弱くなる部分には必ず補強の鉄筋を入れる必要があります。

7.鉄筋を3本以上重ねていないか?
コンクリートを打設するときには、必ず『かぶり厚』を確保する必要があります。そのかぶり厚は、60㎜以上となっているのですが、鉄筋があまりに重なりすぎていると、それが不足してしまうおそれがあります。そのため、鉄筋を重ねて良いのは2本までなのです。

ここでは最低限これだけは、ということを書かせて頂きましたが、
その他にも色々とチェックしなければならないことがあります。


最近では、鉄筋のピッチと太さばかりを問題とする人も多いのですが、それを追うばかりにこういった基本的な事がおろそかになる事があるようです。
そんなことが無いようにするのも施工品質ではないでしょうか!?

出来てしまえば何の変わりもないけれども
家を支える大事な『礎(いしずえ)』ですから、きちんとした仕事が要求されます。
当然ですね。