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2007年04月27日

●なぜ、志水住建は“建築や”なの?最終話

企業というものは、本来利益を追求するもので、“儲け”を出さなければつぶれてしまいます。
それは当然材木やもそうだし、工務店にしてもそうです。
景気が悪くなると利益率は悪化し、それを何とか改善しようとすれば、
「売り上げを伸ばす」
「仕入れを圧縮する」
「その両方をやる」(理想としては)
こういった事しか方法はありません。

バブルも終焉を迎え、しかも大震災による木造住宅離れというダブルの打撃を受けた
建築業界は、売り上げを伸ばす、という方法は非常に難しく、必然的に下請けの業者に対する
厳しい値下げを要求していました。

弊社のお得意様の工務店も例外ではありませんでした。
(全ての工務店が以下のようである訳ではありません。誤解無いようお願いします。)


ある工務店が新築住宅を取ってきます。
見積もりを入れると
「こねーなもん高いがな!もっと安うーせいや。」と工務店。
「いや、充分限界までやってますよ。これ以上は本当に難しいですよ。」と私。
「オメーの所は、エーもん入れようとしすぎるんじゃがな。柱やこーでも、痛んどって
安いのがあろーがな。あんなんでええんじゃけん。」とまくし立てる。
「それでもあれじゃあ、さすがにおえん(いけない)でしょう。」
「そねーなこと、言よーるけん安うーならんのじゃがな。もう一遍見積もりし直して
こいや。予算は○○しかないんじゃけん。」

正直な話、背に腹は代えられません。渋々絶対に使いたくないようなものを見積もりしました。


悶々としたものを感じながら過ごしていたある日。
運転手が休んでいたため、私が変わりとしてその工務店の材料の納入に行きました。
作事場に行くと見たような顔の人がいます。
久々に会う友人でした。
聞くとお施主さん。

彼は、私を見かけると、すぐに近づいてきてこう言いました。
「志水が材料入れてくれるんか。ほんなら安心じゃな。」

・・・・・・・・・・・・・
「ウン・・・・・・・・」小さな声でこれしか言えませんでした。

この時に思ったのです。
「このままじゃあいけない。私はお客様が喜ぶ仕事をしたかったはずだ!」

私はその想い一つで工務店になることを決意しました。


材木やから工務店へ転身することは、予想していたより遙かに大変でした。
「もうダメかな。」と何度も思いました。
その間、色々な人々にお世話になり、色々な人々と出会い
アドバイスを頂き、支えて頂き、時には裏切られたこともありました。

そんなこと全てが、今の私達の財産となっております。
お世話になった皆様には、幾ら感謝しても感謝しきれないくらいです。

今、工務店となった私は、女房と共に昼となく夜となく、また平日も休日
もなく忙しく働き回っています。
人は「そんなに休み無しで大変じゃろう。」と心配してくれます。
でも全然大変じゃあないんです。

それは、材木やの時にはなかった充実感や、満足感があるから。
昔いって頂いた
「志水さんのところでお世話になってよかった。ありがとうございます。」
というお言葉が頂けるからです。


長い、長い、そしてつまらない話で誠に申し訳ございません。
でも、私がどんな想いで工務店になったのか、
その原点をやっぱり知っていて欲しかったのです。

これからこのブログに、建築やとしての、わたしの想いを
どんどん書き込んでいきたいと思います。

建築に対する想いや真面目さ、そして探求心ではどんな老舗の工務店
にも引けを取らないつもりです。
皆様のお役に立てるような記事を書いていきたいと思いますので
よろしくお願いします。

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